コラム

2016-07-18

認知症の方に自分の価値観を押しつけない

こんにちは。
認知症専門のナースケアマネ、市村幸美(いちむらさちみ)です。

「認知症ケアはもっとも人間性が問われる」と有名な先生が言っていましたが、本当にそうだなと思います。




認知症ケアは「認知症の人と介護する人」ではなく「人と人」です。認知症の病態を知ることも大切ですが、認知症の方の不安や苦痛を想像する感性や人間関係におけるコミュニケーション能力が重要になります。

よく「自分と他人は違う」と言いますよね。
それは認知症ケアにおいても同じことが言えます。

どうしても、認知症が進行すると「自分では決められない人」と思われがちです。そのため介護者が「決めてあげる」「してあげる」という状況に陥ってしまうことがあります。

介護現場でありがちな食事場面でいうと

・ごはん
・お味噌汁
・おかず
・デザート

これが結局食べられるのであればどんな順番で食べたっていいわけです。
食べ方だってその人の歴史があるわけですから。

もしかしたら、デザートから食べるのがその人にとっての幸せという可能性があります。

「デザートは最後でしょ!」と怒っている介護職をみたことがあります。

どうして?だれが決めたの?

きっと「自分がそうだから」とか「一般的にデザートは食後だから」とかそんな理由ではないかと思います。


いいんですよ、なんだって。好きなように食べさせてあげればいい。
要らぬことでストレスを与えないこと。これ認知症ケアの鉄則です。

大げさと思うかもしれませんが、介護職のいいと思うことがそのまま認知症の方の人生を決めてしまうということにもなりかねません。
確かに、認知症が進み言葉でのコミュニケーションが難しくなると、ご本人の希望を理解するのは難しくなってきます。

だからこそ、自分と相手の価値観は違うんだということを胸に刻んで仕事をしていくことが大切なのではないか、と思います。

この記事を書いたプロ

エアリーベル [ホームページ]

看護師・準看護師 市村幸美

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